公益社団法人日本化学会 コロイドおよび界面化学部会

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〜コロイド・界面化学の視点が切り拓く未来材料開発のためのヒント〜

第 2 回 先端エレクトロニクス材料のためのコロイド・界面化学

【企画趣旨】

エレクトロニクス機器の小型化・高性能化に伴い、電池、表示デバイス、医療福祉などの先端材料の市場は急激に拡大しつつあります。この市場拡大には、先端エレクトロニクス材料の性能向上および製造コスト削減のためのプロセス技術革新が必要となります。この技術革新に重要な役割を担うのがコロイド・界面化学、すなわち、レオロジー・分散・塗布・乾燥技術であると我々は考えています。しかしながら、コロイド・界面化学の視点は先端エレクトロニクス材料開発に未だ十分に活用されているとは言い難いのが現実ではないでしょうか。そこで本セミナーでは、三部構成として先端エレクトロニクス材料にスポットを当て、各分野の最先端の研究開発動向につきご紹介いただく機会を設けることとしました。コロイド・界面化学の視点を先端エレクトロニクス材料開発に繋げるヒントを掴み、コロイド・界面化学の分野からエレクトロニクス分野へと羽ばたくキーパーソンへの第一歩をこのセミナーからはじめませんか?

主催: 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会

協賛: 高分子学会,化学工学会,応用物理学会,電気化学会,粉体工学会,
     プリンテッドエレクトロニクス研究会,レオロジー学会,色材協会,日本バイオレオロジー学会

日時: 平成 25 年 12 月 13 日 (金)

会場: 日本化学会 7 階ホール(東京都千代田区 神田駿河台 1-5)

定員: 100 名(先着順受付・参加申込締切 12 月 11 日 (水) ―早めにお申し込みください―)

【プログラム】(敬称略)

第一部: 最先端燃料電池およびリチウム二次電池材料の開発動向

10:00 - 10:50 『コロイド・界面が果たすリチウム二次電池の高性能化』 エンネット 小山 昇

リチウム二次電池(LIB)は、高エネルギー密度化、長寿命化、高安全性化が図られ、電解質も液体から、ゲル、固体化が進行している。この正負極界面では、リチウムイオンの脱挿入反応のほかに、酸化還元に伴う様々な化学種が副反応で析出し被覆膜を生成する。このため、イオンと電子の移動速度が変化し電池特性に影響を与える。また、活物質粉末表面の第三物質での化学修飾による界面制御で電極の特性向上を図ることができることがわかり、盛んに検討が行われている。LIBの電極活物質は、導電助剤やバインダーと混合したスラリー液から電極層が作製され、乾燥温度など作製条件により層内の空隙、分布、ネットワークが変化し電池特性に大きな影響を与えることから、界面制御の重要性が指摘されている。本講では関連研究の例題をあげ、LIB高性能化のためのコロイド・界面の関わりの重要性を紹介する。

10:50 - 11:50 【特別講演1】 『HiPer-FC プロジェクトにおける燃料電池の新材料研究開発』
                 山梨大学 燃料電池材料研究センター 内田 誠

PEFC用膜・電極接合体(MEA)の低Pt化、高性能化のための電極触媒および触媒層における、カーボン担体の細孔構造、Ptの担持状態、新規セラミックス担体等の最新材料技術の研究開発動向について概説する。

第二部: 最先端プリンテッドエレクトロニクス材料

12:50 - 13:40 『プリンテッドエレクトロニクスのためのナノ粒子インク』 大阪市立工業研究所 中許 昌美

プリンテッドエレクトロニクスのためのキーマテリアルであるナノ粒子インクに関して、銀ナノ粒子、銅ナノ粒子、合金ナノ粒子の製造プロセスの開発とナノ粒子インク化による微細配線形成などへの研究開発動向について紹介する。

13:40 - 14:30 『導電性高分子塗料の開発動向』 信越ポリマー株式会社 吉田 一義

導電性高分子の基礎から、当社の導電性高分子塗料(セプルジーダTM)とその用途の紹介、最近の導電性高分子関連製品の開発動向について概説します。

14:30 - 15:30 【特別講演2】 『次世代フレキシブル医療デバイスを支えるプリンテッドエレクトロニクス材料』
                  東京大学 染谷 隆夫

我々の研究グループでは、柔らかい電子素材を活用することによって、人との親和性が高いエレクトロニクスの実現を目指している。最近、厚さ1μm級の高分子フィルム上に、有機トランジスタ、有機LED、有機太陽電池を製造することに成功し、世界最薄・最軽量を達成した。本講演では、超薄型のフレキシブル有機デバイスの技術詳細と、その医療、健康、福祉分野における応用可能性、ならびにその実現の鍵を握るプリンテッドエレクトロニクス材料について述べる。

第三部: 医療・福祉分野で活躍する最先端バイオエレクトロニクス材料

15:50 - 16:40 『鉄ナノ粒子分散系の磁気粘性効果とその応用』 大阪大学 接合研 阿部 浩也

濃厚系のコロイド分散系は微視的相互作用等に基づく多様なレオロジー特性を現す。ここでは鉄ナノ粒子分散系を 中心に、外場制御可能なレオロジー挙動について示すとともに、この現象を利用したハプティックデバイスなどへの応用について述べる。

16:40 - 17:40 【特別講演3】 『マイクロ・ナノデバイス技術が拓く最先端バイオセンシング材料』
                東京大学 生産技術研究所 マイクロメカトロニクス国際研究センター 竹内 昌治

本講演では、マイクロ流体デバイス技術を利用して、脂質膜やハイドロゲルなどのバイオ材料を加工することで、生体分子計測に応用する取り組みを概説する。創薬や環境モニタリング、体内埋め込み型センサなどへの応用例も併せて紹介する。

◆ ご参加につきまして ◆

参加費: 部会員 10,000 円、日化・協賛学協会会員 13,000 円、非会員 15,000 円、
       学生部会員 3,000 円、学生非会員 8,000 円

※ 参加費は、上記申し込み後、銀行振込または郵便振替にて、事前にお支払い下さい。
       名義:公益社団法人 日本化学会
       三菱東京UFJ銀行 神保町支店  普通 1376673
       郵便振替番号: 00170-0-6058 (通信欄に「第 2 回先端エレクトロニクス」と明記して下さい。)
       また、お申し込みいただきました方には請求書をご発行させていただきます。

参加申込方法: 以下のリンク先に申込フォームをご用意しております。必要事項をご記入ください。

◆ 申込フォームへ

メールでのお申込みも承ります。(1) 氏名、(2) 所属、(3) 連絡先住所・郵便番号、(4) 電話番号、(5) E-mail アドレス、(6) 参加費種別、(7) お支払い方法、を明記の上、下記 Mail アドレス宛にご連絡下さい。

E-Mail:dcsc@chemistry.or.jp

申込先・問い合わせ先

公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 事務局
〒101-8307 東京都千代田区 神田駿河台 1-5 TEL: 03-3292-6163 FAX: 03-3292-6318
E-mail: dcsc@chemistry.or.jp

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